スマート・シンキング【要約】
アート・マークマン著「スマート・シンキング」読了
○スマート・シンキングとは現在の知識を活用し、新しい問題を解決する能力
例)ダイソン:大鋸屑のふるい分け技術→フィルター無しの掃除機
サイクロン参照:http://koheda.dip.jp/saikuronn.html
○スマート・シンキングには質の高い知識を習得することと、
その知識を応用して目標を達成するための賢い習慣を身につける必要がある。
?賢い習慣を身につける必要があるのはなぜか?
why)賢い習慣は物事に注ぎ込むための精神的エネルギーと時間を節約するから。
→結果として、精神的エネルギーを注がなければならない問題に思考を
集中させることができるから。
?質の高い知識を習得する必要があるのはなぜか?
why)人間が頭から瞬間的に取り出せる情報量(ワーキングメモリ)には限界があり、
情報量を増やすために知識が密接絡み合うように記憶の質を高める必要があるから。
?知識を応用して目標を達成するとはどういうことか?
How)過去の経験を再利用するために現在の経験との類似性を見つける。
比較することにより類似性は見つけることができる。
類似性の認識は物ではなく似通った状況ごとに分類する(関係の類似性)。
過去の経験をことわざや関係性の分類ラベル、
物語のあらすじやジョークなどを用いることで抽象化することにより、
未来においてその領域へのアクセス(照会)することが容易になる。
?記憶の効果を最大にする方法は?
・そのことについて深く考えること。
・望ましい困難があること。
・能動的な学習をする姿勢。
・継続的な知識習得。
→シチュエーションの違いにより同じ記憶が複数のコンテクストと絡み、
引き出しやすくなる。
・ようやくを上手に書く。
・休養する
→記憶は自我とは別によびさまされる。
その時にヒットした記憶に押しのけられた記憶もある。
時間を開けることにより別のきっかけで記憶が蘇る可能性がある。
?出した答えを評価するには?
・確証バイアスがかかってないか?
→過去の経験上OKが出た無難なものから選択してないか?
・ポジティブな感覚に陥ってないか?
→解決したと思ってポジティブになりすぎていないか?
・具体的意図を評価する。
→よい解決策とは具体的で実行可能な計画へと転換できるものである。
→その解決策は具体的にどう実現するのか?
◎既存知識をベース領域、解決したい問題をターゲット領域とし、
その2つの領域における関係性の類似点を比較し、
ターゲット領域を類推する。
=戦力を集中させてアメリカの優位に早くもっていこう。
=朝鮮ほど中国はベトナムは重要しておらず、中国は介入しなかった。
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フレーズ
・ある理由によって一度決定したことは、
その意味を失ってからも引き続き人の行動に影響を及ぼす。
→例:キーボード配列
・人の認知世界は実際の世界よりはるかに狭い。
→例:野球場
→3つのことしか覚えていることはできない。
→視覚的に集めた情報で観察=ボトムアップ観察
→自分の知識で集めた情報で観察=トップダウン観察
→一長一短
・ワーキングメモリ
・質の高い知識を得るというのはひとつの物事を単独で学ぶことでなく、
物事の関連性を学ぶことである。