スタートアップにマーケティングは必要か。
そもそも、スタートアップにマーケは必要ないんじゃないの?
いいえ、スタートアップはコンテンツマーケティング1本で勝負すべき。
■スタートアップのマーケティング観点
「実績なし」「知名度なし」のスタートアップはどうやって自分達のプロダクトをしかるべき人に届けるのか?せっかくいいものを作っても、それがしかるべき人に届かなければ意味がないですよね。
「あたなが作ろうとしているモノやサービスは日本で初めてかもしれない」
「あなたが作ろうとしているモノやサービスは世界で初めてかもしれない」
そんなモノをGoogleで検索する人はいません。
なぜなら、存在しないものは思いつかないから。
スタートアップ界隈では「イノベーターを探せ」「アーリーアダプターを探せ」とよく言われます。理由は彼等は大手が作るプロダクトやサービスでは満足できず、そのスタートアップが提供するたった1つの機能や提供価値を評価し、暖かく見守ってくれる存在だからです。彼らなくして、プロダクトやサービスの成長はありえないのです。そんなニッチな課題を抱える人たちを効率よく集めるにはどうしたらよいのか。そんな人達に自分たちの存在を知らせるにはどうしたらよいのか。
スタートアップのマーケティングはこの観点からスタートすべきということ。
■ゴールが決まったら、戦略を練る。
ニッチな課題を抱えている人をどう集めるのか。。。
実は課題の前段階に2つのステップがあります。
不安・・・漠然とした不安をかかえている状態
問題・・・原因は分かっているけど解決策がない状態
課題・・・原因と解決策が分かっている状態
もちろん、ある特定の分野に絞った場合、下にいくほど母数は少なくなる。
例えば、
「老後が不安だ」(不安)
→「年金がもらえないかもしれない」(問題)
→「自分で貯金して、資産運用をいくしかないな」(課題)
最終的なゴールである「ニッチな課題を抱えてる人をたくさん集める」ためには「問題」や「不安」を抱えている人にまずリーチできなければならない。
どうやって? 彼らが知りたそうなコンテンツを作ればいいじゃないか!
これがコンテンツマーケティングの考え方。
上の例で言うと、不安層に向けたコンテンツは
「今の20代のうち○○%が老後が不安だと感じている?」とかになるし、
問題層に向けたコンテンツは
「年金がもらえない時代にどう備えるべきか?」とかになるだろう。
課題層に向けたコンテンツは
「5万円からの積立運用で年金をあてにしない」とかになるだろう。
大事なのは見込み客に徐々にステップを上ってもらうことであり、
手段であるプロダクトやサービスを前面にいきなり出さないこと。
■今日から出来るコンテンツマーケティングの始め方。
(1)自分のビジョンを明確にすること。
これから用意するコンテンツの軸になるものになるし、
イノベーターが買うのはその人の「ユメ」である部分が大きい。
(2)ペルソナを明確にしましょう。
そのモノやサービスはどんな人が使うのか明確にすることで、
その人にリーチする方法が見えてきます。
例:24歳、独身、男性、大学院生、iphone利用、雑誌は○○を購読、
hatenaや2chまとめをよく見る、TVはなく、渋谷代官山によくいく等。
(3)ペルソナがどんなコンテンツに興味を持つでしょうか?
「不安」「問題」「課題」ステージにおいて、抱く興味は違いますので、
それぞれのステージで必要そうなコンテンツを考えてます。
ペルソナが情報を得る手段もリーチするために非常に大事になってきます。
(4)コアキーワードと関連キーワードを洗い出しましょう。
そのコンテンツに関係性の高いコアキーワードと関連キーワードを洗い出す。
(5)そのキーワードの検索数を調べてみましょう。
→検索数が多ければいいというわけではありません。
月間1000~2000で十分で、その理由はそのキーワードを探すような必死な人は
ニッチな課題を抱えている可能性が高いからです。
(6)地道に、大量に、効率よく、コンテンツを作成していきましょう。
以上です。
コンテンツをたくさん作って、
モノやサービスへの道筋にちりばめていくイメージですね。
今回、コンテンツマーケティングのご講義を頂けたinnovaの宗像さんは、
「モノなし」「サービスなし」でブログを1年毎日ひたすら書いてコンテンツマーケティングインで会社を急成長させてらっしゃる方です。すごいですよね、、、
広告とは平凡なサービスをつくってしまったことに対してあなたが支払う代償である
by Amazon CEO ジェフ・べゾス
そんな言葉もあるみたいですけど、
今回、スタートアップにおける草の根を這うようなマーケティング活動は必要だと思いました。というわけで、この記事も僕のコンテンツマーケティングの一環とさせていただきました。