tanakajiroの日記

どうすれば明日はもっと面白くなるのか

ダイエット分野におけるクックパッドの進撃 ~実体験を添えて~

今年の2月ぐらいにダイエット系アプリを片っ端からDLしていたら、

ある事に気づきました。

 

あれ、、、クックパッド産のアプリが多いのではないかと。

どんだけアプリ量産してるんだと。

 

今回はアプリという切り口からクックパッドのマネタイズポイントまで
全体的にクックパッドさんのダイエット進撃を評価・体験したのでログとして残します。

f:id:tanakajiro:20150509174314j:plain

 


■そもそもダイエットアプリってどんなのがあるの?

ご想像の通り、ダイエットアプリはたくさんあります。
「ダイエット」というビックワードでapp storeで検索するとわらわら出てきます。
そこで、実際に上位から100個以上ダウンロードして使ってみた感覚で言うと、
大別すると以下の機能・要素にカテゴライズすることができると思います。

(1)計測系機能

「自分の努力や現状」を記録する機能
・体重/体脂肪
・カロリー
・歩数
・食べた料理の写真
・自分の見た目写真

(2)ノウハウ提供機能
ダイエットに役立つ知識を教えてくれる機能
・お勧めの食べ物
・ダイエットメニュー
・ダイエットできるメンタル

(3)キャラ要素
有名なキャラや、ユニークなキャラの登場
・キティちゃん
・イケめん
・オリジナルキャラ

(4)ゲーム要素
ゲーム要素でユーザーを楽しくさせる要素
・育成ゲーム
・腹筋するとストーリーが進む

(5)コーチング要素
プロや専門家からのアドバイスがもらえる機能
・フィットネス視点のアドバイス
・栄養士観点のアドバイス

(6)SNS要素
ユーザーの横の繋がりがある要素
・人のダイエット方法が見れる
・お互いに励ましあえる

 

■クックパッドのダイエットアプリは何がすごいのか?

詳細は以下のURLにあるので、個別説明は割愛しますが全部で5つもあります。
https://cookpad-diet.jp/apps/

 

○クックパッドは何がすごいか?

単機能×複数アプリという選択をとったのがすごいと思います。

 

クックパッドのダイエットアプリは計測系に特化しています。
厳密にはノウハウ提供機能も内包している場合もありますが、
原則的にはユーザーに1アクション以上求めるという点で計測系と言っていいと思います。その背景にあるのはダイエットアプリを使い続けさせるための王道は

前進してる感をユーザーに感じさせる」という考えがあると思われます。

 

利用初め:状況を記録させて、進歩が可視化される。
定常利用:効果が出始めると続けるのが楽しくなる。

 

はっきり言って、利用初めのステージでは基本的にユーザーは楽しくないです。
楽しくないけど、半信半疑で毎日やらなくちゃいけない。

そうすると、アプリに求められるのは圧倒的なUIのシンプルさに帰着します。
やはりダウンロード数が多い他のアプリもシンプルなものが多いです。
3ステップぐらいしかユーザーは許容しません。

ステップ1:アプリを起動
ステップ2:ユーザーアクション
ステップ3:結果が表示

だから、クックパッドはユーザーの好みに合わせて
アプリを分割したんだと思います。

 

実際にいろんなアプリを使い比べてわかりましたが、この差は大きいです。
ちょっとでも負荷があると、アプリを起動させる気は起きません。
多機能でユーザーを集めているNoomというダイエットアプリもありますが、
私にはなぜだかまだ分りません。3日で飽きてしまいました。

単機能にした場合に起きる問題は、他の単機能アプリとの差別化です。
同じ単機能ならクックパッドを選ぶ必要はなくなってしまいます。


○クックパッドのダイエットアプリは何がすごいのか?

一言で言うと、
「食・レシピの知識」と「ダイエットラボの経験則」をコンテンツに落とし込んで提供しています。

 

もう少し詳しくいうと、クックパッドはいわずもがなレシピに強いです。
そこから派生してダイエットしてる人向けのレシピにも強いです。
その知識の量が半端ないです。しかも、どれも実施現実的です。
「りんご毎日食べろ」とか「絶対炭水化物を抜け」とか無茶ぶりはしません。
その背景にはどんなメニューやレシピがユーザー受けするかちゃんとノウハウがあるから出来るんだと思います。

2点目の「ダイエットラボの経験則」を持ち込んでいるという点においては、
実は1年ぐらい前からクックパッドは対面式の栄養士によるダイエット助言サービスを始めていました。そこで、かなりの数のサンプルがとれているようで、
現在の身長・体重・体脂肪に加え、目標体重を入力するだけで、
理想的な体重推移と達成する見込みの日付まで教えてくれます。
8000人のダイエットにチャレンジした人から導きだされるので信頼感もあります。

 

こういった痒いところに手が届く知識提供はユーザーの粘着度やウィルス係数もあげると思われますし、何より差別化ポイントとなっています。


■実施にクックパッドのダイエットラボを受けてきた。

上述のように、クックパッドさんパネーっす、ヤベーっす、尊敬しますと思っていたところ、ひょんなことから対面式のダイエットラボを実際に受けてみることにしました。

 

導線としてはgoogleで「ダイエット」検索、
→表示2番目の「クックパッドダイエット診断」をクリック

→受けてみると対面式カウンセリングがあると知る。

 

お試しということで2,000円弱で受けることができました。
結果としては顧客満足度という意味ではかなり高かったです。

簡単に実施内容を箇条書きで書くと
(1)アンケートに回答(50問ぐらい)
(2)ピッチピチの服に着替える
(3)そのまま写真撮影
(4)各部位の太さ測定
(5)体重・筋肉量・体脂肪量測定
(6)ダイエット計画を一緒に考える
(7)食生活についてアドバイスをもらる

 

一番のキモは直接対面でお話することになる(6)と(7)でした。
完全にパッケージ化されており、話の流れとしては以下のイメージでした。

・なんでダイエットしたいのか?
・それで、何キロ痩せたいのか?
・1キロ痩せるのにこれだけカロリー必要だ。
・あなたの脂肪はここまでしか原則落ちない。
・だからこの目標が現実的だけどどうか?
・普段運動してるか?
・その運動だと○○カロリーだ。
・つまり、運動を加味してもあなたの基礎代謝は○○だから、
 1カ月○kg落としたいなら、

 毎日○○キロカロリーを摂取しないか消費しないといけない。

・できそうか? 厳しいくないかい?

・普段の食生活はどんな感じだ?
・脂肪燃焼にはビタミンとミネラル必要だ。
・あなたは全然取れてないので、工夫すべきだ。
・ここの時間における間食はおにぎりの方がましだ。
・おにぎりなら納豆とかシャケとかを選択せよ。
等々。。。

 

「自分のために考えてくれてるんだなぁ」
「この栄養士さん、わかってくれてるなぁ」と素直に思いました。

 

これが「対面の力」かと。
インターネット完結とは「共感力」が違います。
この共感力は信頼に繋がり、信頼は約束に繋がり、
約束は結果につながるというのは容易に想像できます。

 

ノウハウはネットで提供できるけど、
その個人への共感はネットでは提供できないのかなと。

 

いや、メールとかチャットとかである程度提供はできるんだけど、
対面の情報量・スピードにはまだまだ開きがあるなぁと感じました。

話はちょっと飛躍するけども、、
インターネットのみで人を管理するのには限界があるのかなとも予感しました。

 

※ちなみにちょっとツヨメの栄養士さんだったので、
責められたい願望のある男子は銀座店に行ってみる事をお勧めします。

 

以上、ダイエット分野におけるクックパッドの進撃(の片鱗)でした。