「シェア」サービスの残念体験パターン
ブログを毎日書くのを日課にしようとして、全然できておらず。
罪悪感が積み重なったので書くことにします。
題名の通り、シェアリングサービスの残念パターンについて書きたいと思います。かれこれ、寮生活を含めると8年ぐらい誰かと住んでいる僕は息を吐くように何でもシェアしてきました。多分、シェアへの抵抗感は一般人の10分の1ぐらいしかないです。
そんな僕は最近、エアビとかエニカとかシェアサービスを積極的に利用していて、すごーく身近にな存在になってきました。でも、1利用者として、1提供者として、このエコノミーの中で徘徊していて気づいたことがあります。
それは期待値のミスマッチで残念な経験をしているユーザーがいることです。
分かりやすいので、エアビの例を出します。
例1)エアビで自分の家の1室を貸してるAさんの部屋に香港から4人組が泊まりにきました。彼等はホストにろくにあいさつもせずに荷物だけ置いて、出かけて行きました。そのまま深夜まで帰ってきませんでした。香港の話が聞けると思っていたAさんはちょっとだけ残念な気持ちになりました。
例2)はじめて日本にきたフランス人のBさんはエアビでお部屋をかりました。旅行本には載って無いようなディープな日本を発見したいと思っていました。が、到着からチェックアウトまでホストとは会うことはなく、、、結局現地の人との交流はあまりありませんでした。これだったらホテルでもよかったかなとちょっとだけ残念な気持ちになりました。
この「ちょっとだけ残念な気持ち」ってどこから来るのかなーって考えてみると、やっぱり期待値が利用者と提供者でズレてるんだろうなと思うんです。
期待値を大きく2つに分解すると体験軸とお金軸に分解できます。
(分かりやすいように正反対に向けてますが、実際には動機は混合されています。)
お金軸は「節約したい」とか「儲けたい」という方向の期待で、
体験軸は「自分だけの体験」とか「日本らしい体験」という方向の期待です。
利用者と提供者でこれがマッチしないと、ちょっとだけ残念な感じになってしまいます。当たり前といえば当たり前なんですが。さきほどの例はその典型例となります。
で。僕の問題意識はですね、プラットフォームがあんまりその事に関知してない印象を受けるんですよね。だって、期待値がずれていようがいまいが、マッチが成立すれば手数料入ってきますからね。 あと、体験軸は写真映えがよかったり、ストーリー性があって世の中にものすごくアピールしやすい。キャッチーで人をぐっと引きつける。だからプラットフォームは体験軸をゴリゴリにおしています。
でもお金軸でアピールすると、ゲスくなってしまう。例えばAirbnbがこんなフレーズではPRしないですよね。
「ホテルの半額で駅から徒歩5分の場所に泊まれます。」
結果として、参加者の期待値が入り乱れてしまい、残念な体験者が出てくる。
しかも、初心者ほどそのミスマッチは起きやすい。
そうなると2回目の利用はなくなるのでプラットフォームも損ですよね。
おそらく、この状況は利用者・提供者ともに経験値が上がれば自然と回避できるようにはなると思います。でも、いまいまは初めてシェアサービス利用する人が多いので、プラットフォーム側がもっと踏み込んで面倒みないといけないと僕は思ってます。粘着型サービスにおいて、2回目の利用を促すことは初めての利用者を増やすことより重要ですよね。
まぁ、逆の見方をするならば、ここにチャンスがあるような気もするのですが。