ポーカーで生存できるか@マニラ No.13
いやはや、ポーカーライフより通常のマニララフの方が充実してしまい、
すっかり筆不精になってしまいました。
※写真はマニラからバスと船を使って4時間ほど行けるWhiteBeachというところです。
フィリピン最高です。
各方面からサボってんじゃねーという圧力もあるので、
また、こつこつと再開していきたいと思います。
1週間ほど前の私は完全なるスランプ状態で、
はっきり言ってポーカーテーブルに着席するだけで頭が恐怖に支配されておりました。自分1人でこれを打破するのはちょっとキツいなということで、実は現地でポーカーコーチにコーチングをお願いしました。
※コーチ費用は5000PHP/日×3日でした。
こちらの方です↓
ハジメ(マニラ在住ポーカーコーチ) (@philcasino) | Twitter
そもそもポーカーでコーチしてもらうこと自体、初めての体験で新鮮でした。
今日はどんなことをコーチングしてもらったか赤裸々に書いてみたいと思います。
※自身の復習も含めて。
■コーチングメニュー
主な実施内容は以下のメニューですね。
①コーチのハンドレビュー
→後ろ個からコーチのプレイをハンドを見せてもらうながら話す。
②私のハンドレビュー
→後ろから自分のプレイをハンドを見せてもらいながら話す。
③一緒に打つ
→同じ卓で打って、直近のプレイについてフィードバックをもらう。
→もしくは人のプレイについて変な点を教えてもらう。
④一緒に飲む
→当日のプレイについてお話しながら飲みます。
■ライブコーチのメリット
①自分のリークを指摘してもらえる。
→簡単に言うと、弱点ですね。
ベッティングテルが出てるとか、特定の相手に対して降り過ぎ等。
②コーチのプレイを同じ卓でマネできる。
→後ろでみたプレイを同じ状況で試すことができます。
③コーチがどんなことを考えて打っているのかその場で教えてもらえる。
→他の人の違和感のあるプレーとその理由を教えてくれる。
④バンクロールに対する考え方を教えてもらえる。
→マックスバイインすべきかどうか。継続・撤退の見定め。
⑤その個人に最適化したプレイスタイルを一緒に考えてくれる。
→高分散受け入れ型なのか、どんな人を倒すのが得意なのか、
プレーとそのあとの飲みを通じて一緒に考えてくれます。
■アドバイスと学んだこと。
・ハンドレンジは原則的にいじるな。
・自分よりタイトなやつとはできるだけヘッズにならないようにせよ。
・自分より弱いやつとは積極的にヘッズに持ちこめ。
・相手のスタックサイズに敏感になれ。
→相手をコミットさせるCBをライトに打つな。
・フロップでドローを持ってるやつにミニレイズしても降りない。
・かたく打つ時は99ポケ以上、AT以上でしっかり打つ。
→まずはTAGがサバイバルへの近道
・見せたくないハンドで勝っていると思うときはリバーで打って隠せ。
→自分がオープンレイザーでA3oのツーペア等
・ポジションがない時は相手がレイズできないギリギリのラインでドンクを打って、
ポットサイズをコントロールする方法がある。
・自ら打ちこんで、自分より強いハンドしかコールしてくれないのなら、それはバリューベッドではない。→打つ必要はないベッド
・ブラフは大きく打って、バリューは小さく打つようなやつは上級者ではない。
→大きく打ってきたときにドローでレイズして下ろすプレイをかます。
・自分が稼げるパターン、負けるパターンを認識すべし。
→1日中プレーしてもチップが多く動く場面はそんなに多くない。
→そこだけ集中的に復習すべし。その際はベッド額をどうするべきだったか考える
・低いレートではマネープレッシャー存在しないので、ブラフは意味をなさないことが多い。
・美味しい時間は午前2時くらい。
■抽象的なまとめ。
●キャッシュゲームとはつまるとこと、フィッシュをかもるゲームなので釣り堀とフィッシュと見定める速さが命。ハジメコーチは席に着いた瞬間に4,5,6,8番はフィッシュなのでやっつけましょう、という具合に見抜いていた(実際、そうだった)。おいしくない時でも我慢して、プレイスタイルを簡単にいじらない。長くテーブルにいることも大切。
●テーブルの状況に応じて、アグレッションは劇的に変えてよい。これは目からうろこでしたね。コーチのプレーを後ろから見ているとき、AKをポジションがあるのにリンプするんですね。意図を聞いたところ、今のテーブルだとレイズしても降りられちゃうし、ポッドをわざと大きくしてAXXボードでA3とかAJからバリューをとるためにリンプしてるとのこと。一方で、中型以上のVPIP高めのフィッシュがいる時はレイズする、と。理由を尋ねると、これにコールする時点で相手はミスで、相手のレベルからコールすることが十分期待できるから、とのこと。そう言われればそうなんですが、その時点のテーブルの状況に応じてちゃんとアグレッションを変えるというのはあんまりできていなかったなーと思います。
■ガッツコールとかブラフとか基本的にキャッシュゲームではいらない。
これに気づけたおかげでスランプから脱出できた気がします。そして、自分は思考回路がトナメに向いた状態でキャッシュゲームしてたなーと反省しました。トナメでトップヒットはすごくうれしいですし、ドローでオーバーベッドも状況に応じて許されるでしょう。なぜなら、何もしないと死んでしまうからです。でもキャッシュゲームはチャンスはまた来るわけですよ、そこで無理しなくても。トナメのクセでトップヒットで打ちこみすぎていたり、ドローを引きに行きすぎてました。
「普通に真面目に打ってても、人は怪しいと思ってくれる」
まったくその通りなんです。ブラフしなくても相手はマジハンドに突っ込んできてくれるもんなんです。そこをキャッチすればよし。
そんなことしてると、ブラフかまされすぎてポット持ってかれちゃうよーと思うかもしれませんが、大丈夫。ブラフ多すぎるとやっぱりそいつだけ浮くので。アグレッション高いブラフ率高めのやつとかだと、みんなで取り囲んでマルチに必然的になっていきます。なぜなら、ポッドをうんこハンドで大きくしてくれる人がいるので、バリューを大変とりやすいからです。このへんの肌感覚を持てたのは大きいなーと。
■稼ぎ方は人それぞれで、自分にあったものを見つけるべき。
ハジメコーチのスタイルは分散を自分でどんどん大きくしていって、リスペクトをどんどん吐き捨てて、相手が飛び込みすぎた時に狩るというスタイルで、はっきり言ってマネできませんし、マネしようとも思いませんでした笑 トリッキーすぎです。コーチ曰く、稼ぎ方は人それぞれで、自分にあったものを見つけないと、結局のところプレー自体がストレスになって続かなくなるということでした。今回の3日間のコーチングで、自分は分散の比較的高めのLAGのタフコーラーからバリューをとるのがいいのかな、「勢い」というものを信じてポーカーを楽しんでるプレーヤーが自分と相性がいいなと感じました。
★ハジメコーチ、ありがとうございました。
■戦績
3/22 10/20 6hプレイ@マスター -1000
3/24 10/20 4hプレイ@マスター +500
3/26 25/50 4hプレイ@ソレアー +3300
結果 +2800
コーチ費用:-15000
バンクロール:76570