tanakajiroの日記

どうすれば明日はもっと面白くなるのか

【Poker】Short Deck (6+) Hold’emの基本情報まとめ。どう戦う?

2020/11/19追記

当ブログを執筆後にPokerstarsではストレート>3カードの役強さが採用されたため、この記事は意味をなさなくなってしまいました。お気をつけください

 

はい、お久しぶり、ナマスデー

Short Deck (6+) Hold’emについてまとまった情報がなかったので、ものぐさな方のために情報をまとめてみました。2014年頃にマカオを発祥のゲームで、最近はPhil Ivey や Tom Dwanといったトッププロも好んでプレーしているようです。大きなイベントのサイドイベントとして今後盛り上がっていくかも・・・ポカスタが準備中という噂もあります。

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■基本ルール

通常のテキサスホールは52枚のカードを使いますが、ショートデッキホールデムは2~5までの16枚のカードを使いません。ゆえに6以上のカードしか使わないのでシックスプラス(6+)ホールデムと表現されることもあります。以降は覚えやすいので6+ホールデムと表現します。

出現確率の違いからポーカー役の強さが下記のように変わります。

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※A6789はストレートとなります。

※場所によってはフルハウス>フラッシュというローカルルールもあるので注意

 

■基本勝率・確率など

(1)ハンドの強さランキングはどう変化するか?

こちらが普通のホールデムのランダムハンドに対する勝率です。

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そしてこれが6+ホールデムの勝率です。

f:id:tanakajiro:20181122210410p:plain参照:Americas Cardroom - Six Plus Holdem

 

・全体的にホールデムに比べ数字がまるくなっていることがわかります。

・ブロードウェイカードのポケット・コネクターは強く、差が少ない。

・スーテッドかどうかはそこまで差が出ない。

・こちらの表はタイの%も含んでいます。ポケットはタイになることが少ないので、表の数字より若干強めに見積もった方がいいと思われます。

 

(2)プレミアハンドの出現率

全体的にプレミアハンドが倍の頻度できます。

同じ割合でスーツが少なくなるのでスーテッドカードはほぼ同じです。

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(3)代表的なぶつかり合い

AA vs KK

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AKo vs JTo

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JTo vs 66

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KQo vs JTo

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参照:Hold'em Calculator for short and full deck

 

(4)代表的なドローやセットの確率等

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(5)アウツとそれの出現確率

通常のホールデムはアウツ×2%でターンでそれが引ける確率、アウツ×4%でリバーまででそれが引ける確率が概算で計算できます。いわいるこの2-4の法則が6+ホールデムでは3-6の法則になります。詳しくは下記の表を参照。

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■チップスや戦略など

◎フラッシュドローはアウツが9枚から5枚になります。一方で、ストレートドローのアウツ8枚なのでドローを引ける確率が違う。

 →リバーまでに引ける確率はフラッシュドローが30%、OEストレートドローが48%

◎セットはストレートより役が強いので、フロップセットに対してOEストレートドローはドローイングデッドになるので注意。

◎Tがストレートの要であり、JTT9は使いやすく、AK vs JTの勝率はほぼ同じ。

◎ポケットはフロップセットができやすく、AAも他のポケットにクラックされやすい。

◎役の出現頻度が全体的に上がるので、TPTKはそんなに強くない。

◎強いハンドもたくさん来るし、役もできやすいのでオーバープレー注意

◎弱いキッカーに気を付ける。 ホールデムのA8oは6+ホールデムのAToくらい

 

===

以上、散らばっている情報をざっくりまとめました。

 

上記の事実からどんなフィールドになって、どんな戦い方を選択するのかはまだまだ未開拓だし、議論する余地がはてしなくあると思います。そもそも英語の情報ソースもまだまだ少ないです。6+ホールデム童貞の田中はここ数日妄想を膨らませて、妄想戦略を練っております。

以下、妄想。

ホールデムの延長でKK+をオーバープレーしちゃう人はすごく多くなる。なので3betに対してポケットやJTsで積極的に参戦することは面白いかも。

◎フラッシュはできずらいけど、フルハウスより強いということは強力なドローになる。ストレートドローが多くいるマルチの状況は多々発生すると思われるので、ここでフラッシュドロー付きのストレートドローでアグレッションを発揮して、ほかのドローにイクイティを捨てさせることはかなり利益的だと思われる。

◎ドローヘビーなボードでセットはかなり強力な手になるものの、SOSの出現率も上がっているので、ローセットはケア必要。

◎ツーペアは24%の確率でリバーまでにフルハウスに昇格するので、ストレート濃いめなボードでもコールをちゃんと検討するべき。

◎感覚的にホールデムオマハの中間くらいのバランス感覚で挑むべきかな。

 

いろいろガチャガチャ考えてみるのは面白いですが、実際にやってみたいですよね。

あるんです! 来週から! わーい

 

■2018年11月28日以降 毎週水曜日15:00~ @OKADA manila

PokerStars LIVE Manila - Weekly Live Poker Tournaments

 

■2018年11月30日 14:00 @APT (resorts world manila)

https://www.theasianpokertour.com/apt-events/apt-finale-philippines-2018

 

はい、現地でお会いしましょー

 

【参照サイト一覧】

https://www.pokerlistings.com/short-deck-holdem
https://www.vip-grinders.com/short-deck-poker-how-it-works/
https://worldpokerdeals.com/blog/where-and-how-to-play-short-deck-six-plus-hold-em
https://www.cardplayer.com/cardplayer-poker-magazines/66386-cppt-heads-to-texas-31-14/articles/23416-short-deck-math

https://pokerfuse.com/online-poker-in/guides/210134-six-plus-holdemshort-deck-poker-odds-and-probabilities/
https://www.pokervip.com/strategy-articles/6-hold-em/six-plus-hold-em-pot-odds-1