株歴10年になったし、継続投資を始めようと思う。
株を学生時代から趣味でやっている。今年で10年目だ。
もちろん儲かるつもりでやっているが、本業に支障のない程度でたしなんでいる。
先日、40歳にして会社を辞め、今は自身の資産運用で生活している方とお会いした。すごく順調に資産運用できているようで投資スタイルについていろいろとお話を聞けた。その中で、特に興味をそそられたのは毎月分配型投資信託のススメであった。自分としてはよくわからないブラックボックスにお金を入れて、しかも手数料とられるなんて納得できないという思っていたので投資信託には手を出さなかったのだが、この投資信託は毎月一定の配当金を出す仕組みになっており、生活費を視野に入れた資産運用ができるという点でメリットがあるようだ。その方はその毎月の配当金の一部を生活費に割り当て、残りを再投資するスタイルをされていた。
よくよく過去の自分を振り返ってみるに継続投資ってしたことないことに気がついた。自分の投資スタイルはめぼしい株に投資して、目標価格になったら売る、もしくは損切りラインを下回ったら売るというシンプルな方法しかとってこなかった。もちろんナンピンという方法も知っていたが、自分が蟻地獄にハマっていくような気がして1度か2度しかしたことがない。その方の話を聞いて、継続投資/追加投資について興味がわいたので、その有効性について場合分けをしてシミュレーションしてみた。
その結果、面白い気づきを得た。
★継続投資は価格が下落して元に戻る相場(盆型相場)でも十分利益を出せる。
★継続投資は価格が上昇して元に戻る相場(山型相場)では損になる。
以下、それぞれの相場についてシミュレーション結果を示す。
<共通条件>
・2004年~2013年(10年間)の投資期間とする。
・5万円/月で毎月投資していく。
・投資総額は10年間で600万円。
・2004年の価格は10,000円とする。
【上昇相場】
<条件>
・前年比10%づつ相場が上昇する。
<結果>
・資産増加率159%
・最終損益+356万円
途中評価差損益:投資の途中で全部売った場合の損益
累計評価差益:投資の途中で継続投資をやめて2013年に売った場合の損益
【下降相場】
<条件>
・前年比10%づつ相場が下落する。
<結果>
・資産増加率-35%
・最終損益-209万円
途中評価差損益:投資の途中で全部売った場合の損益
累計評価差益:投資の途中で継続投資をやめて2013年に売った場合の損益
【盆型相場】
<条件>
・最初の5年は前年比10%づつ相場が下降する。
・後半の5年は前年比10%づつ相場が上昇する。
<結果>
・資産増加率+27%
・最終損益+162万円
途中評価差損益:投資の途中で全部売った場合の損益
累計評価差益:投資の途中で継続投資をやめて2013年に売った場合の損益
【山型相場】
<条件>
・最初の5年は前年比10%づつ相場が上昇する。
・後半の5年は前年比10%づつ相場が下降する。
<結果>
・資産増加率-23%
・最終損益-138万円
途中評価差損益:投資の途中で全部売った場合の損益
累計評価差益:投資の途中で継続投資をやめて2013年に売った場合の損益
★まとめ★
上昇相場・・・最終損益+356万円
盆型相場・・・最終損益+162万円
山型相場・・・最終損益-138万円
下降相場・・・最終損益-209万円
つまり、長期的に上昇する、もしくはこれから下落するけど値段が戻ってくると
分かっているものに継続投資することは有効ということがわかった。
チョーリスペクトしている橘玲さんは言いました。
「今年起こることはわからないが
10年後の日本を予測することは簡単だ」
http://diamond.jp/articles/-/47160
分かっている未来は確かにある。
ならばそこで必要とされるものに継続投資することの期待値は高いですよね。
たとえ、一度は落ちようとも盆型相場でも威力を発揮する継続投資なら問題ないっす。
今保有している株を一度手放したら僕も継続投資スタイルに切り替えようと思います。
【おまけ】
最後に日経平均でシミュレートした結果を記載する。
<結果>
・資産増加率+42%
・最終損益+252万円
途中評価差損益:投資の途中で全部売った場合の損益
累計評価差益:投資の途中で継続投資をやめて2013年に売った場合の損益
※株価は年度末の価格で丸めています。
10年スパンで見たときに日経平均は盆型相場のため、このような結果となっている。
もちろん2004年の段階でリーマンショックなんてわからないし、民主党に変わることなんてわからないし、オリンピック決まることなんてわからないからこれはプラスになっているのはあくまでも結果論だと私は思っている。でも日本じゃなくて中国は?マレーシアは?シンガポールは?って考えていくと、やっぱ2004年でも分かってたと思うんですよねー。。。