tanakajiroの日記

どうすれば明日はもっと面白くなるのか

スタートアップの資金調達方法

出資時に会社がなくてもOK

設立時に出資というケースもあるそうなので、

未登記でプロジェクトを進めている人も今のうちに知っておいた方がいいと思われます。VCの方の講義を聞きましたので、シェアします。

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資金調達の種類

(1)融資

メリット:自分のペースで事業を進めることができる。

デメリット:創業期はお金を貸してもらいにくい。
 ★日本政策金融公庫「資本制ローン」を使えば、
  無担保・無保証で500万円~1000万円ぐらいの融資が受けられる。
  →3カ月ぐらいでお金をゲットできるので、利用しているスタートアップは多い。
  →返済は数年後に一括で返すタイプであれば、
   立ちあがり段階でも返済に困ることは少ない。
 
(2)投資
メリット:融資より大きな金額を獲得できる可能性がある
デメリット:急成長して大きな事業にすることが求められる。
 
(3)クラウドファウンディング
メリット:HWのテストマーケには向いている。
デメリット:事後処理にリソースがかかる。
      →専属で1,2人を張りつける必要が出てくる。
 ★最近のHWベンチャー界隈ではテストマーケをしてから、
  融資を受けるパターンが最近多い。
 

■投資家の種類と選び方。

投資ステージにはシード・アーリー・ミドル・レイターがあり、
事業の大きさによって分類される。
 ★投資家には好みのステージがあるので、
  自分がどのステージにいて、その領域が好みのVCはどこか知ることは重要。
 ※VCを比べるなら以下のサイトがGood
(1)金融会社系VC
・好みのステージはミドル~レイターにかけて。
 例:ジャフコ・銀行系
 
(2)事業会社系VC
・本業との協業を視野にして投資することが多い
・好みのステージはミドル~レイターにかけて。
 例yahoo,リクルート,GMO,GREEなど
 →サイバーはシードからアーリーが好み。
 
(3)独立系VC
キャピタルゲインを得ることが目的
・好みのステージは幅広い
・担当が変わることがほとんどない。
 →相性は非常に大事。
 例:イースベンチャー、インキュベートファンド等。
 

■VCの選び方

資金以外にも何を求めるか明確化し、投資家を選ぶ。
・投資家(担当者)との相性も極めて重要
・上手くいかないときに応援してくれる人なのかどうか。
 ※資金調達の時には弁護士が間に入ってくれる。
 

■資本政策の作り方

・「起業のファイナンス」は必読

(1)上場/M&A時までの事業計画(PL/BS)を作成

(2)マイルストーン毎の調達金額/時期を算出

(3)事業進捗を勘定し時価総額イメージを算出

  3000万円(15%放出) アプリのロンチ

  →1.5億円(20%放出) API開放 プラットフォーム化

  → 3億円(20%放出) 海外展開※アジア

  → 10億円(10%放出) 海外展開※米国

  ※大事なのはロードマップを持っておくこと。 

 ★時価総額の相場観・

  3000万円~2億 ものがない~作ってる

  2億~4億 作ったけどユーザーいない

  5億~ ユーザー集まったね。

 

■失敗しないために。。。(失敗例)

・「資本政策は戻せない」のできちんと準備すること。

・経験豊富なエンジェルに入ってもらうと強い。

 

(1)社長とCTOで50%づつ株を持っている。

・退職したのに50%も株を持っていてただ乗り状態。

・資本政策で会社をスケールできない。

○基本は代表を1名にする方がよい。

○創業者間契約を結ぶ

 →契約書はしっかり結んでおく

 →毎年3%で5年で15%みたいな契約もあり。

 

(2)初期投資300万円で株30%渡す。

○投資家の意思決定割合が増えてくる。

 →決裁権がなくなってくる。

○相場は500万で10%がいいところなのに。。。

 →ここを失敗してるとVCからなめられる。

 
(3)残余財産分配権のレートが高い。

VCが優先的残余財産分配請求権を持たせてもらっていると、

VCは売却時に元本をまずGETしてからその余りを分配する(リスク減)。

○残余財産1倍だと元本=1倍

→ここが2倍だと元本の倍を先に押さえられる。

→1倍が一般的なので、気をつけましょう。