ポーカーで生存できるか@マニラ No.12
たったワンハンドのトラウマからスランプになってしまい、
ここ3日ほどリハビリが続いています。
可処分予算をぐっと押さえ、負けても深入りしない。
タイトニットに自分の意思決定を確かめていく。
そんな苦しいポーカーをしておりました。
さて、やっぱりポーカーを続けていく以上、
自分の置かれた状況を客観的に認識できる指標を持つことは大切だなとやはり思うわけであります。そこで、プロが100ハンド3時間で平均30BB稼ぐということに着目し、
それってどのくらいの負けを想定すべきなのか。
それってどのくらい勝ってたら調子がいいと判断すべきなのか。
この事について10プレイヤーでシミュレーションしてみました。
※プレイヤー1が相対的に強いプレーヤー
※Rake10%
■結果
100ハンドプレイ後に平均で125BB勝つ人は、
他のプレイヤーに対して5.89%のエッジを持っており、
100ハンド後には83BB~167BBの範囲にいる(95%信頼区間)。
つまり、
プロ並みの腕前を持つ人は100ハンド後には80~170BBにいる。
これを下回る場合は負けすぎで、これを上回る場合は勝ちすぎの状態と言える。
長い長い計算の末、ようやく指標が手に入りました。
■エッジについての考察
エッジが5.89%というのはどういう状況でしょうか?
自分に対して5.89%のエッジがある人と戦った場合、
1000回ヘッズアップをすると529回負ける計算になります。
たったそれだけの差なんです。
1000回やって、たった30回しか勝ち越せないという実力の差が大きな結果の差を産むことを示唆しています。
ダブルゼロルーレットのハウスエッジが5.3%なので、これと近いですね。
自分が狩られる側のテーブルではルーレットにおけるカジノ側と対戦している感覚をもったほうがいいのかもしれません。とんとんでOK、退散、的な。
■戦績
3/19 10/20 2hプレイ -1500
3/20 トナメ -750
10/20 2hプレイ +1000
結果 -1250
バンクロール:88770
■シミュレーションの計算メモ
・全員リンプイン前提
・勝敗は乱数の大小で最も大きな人が総取り。
・Player1の実力優位を表現するために乱数をX倍。
100ハンド×10回試行の平均値が130BBに近くなるようにXを調整
・エッジの算出方法
→乱数をX倍し、1倍の相手とヘッズアップ×3万回×10回試行の平均値を採用
・フィッシュ1名がいる場合と、2強の場合でシミュレーションしてみたい。