【結論】ポーカーで生存できるか@マニラ No.25
ついにこの日が来てしまった。
というか、1週間前にきていたのですが、
「で、どうするの?」という疑問に対する答えが見つからず、うだうだと先延ばしにしておりました。身の回りがバタバタしてるし、その答えは6月中に出すということにしておいて、さっさと命題(タイトル)に対する見解を書いていくことにします。
■3カ月間の戦いの記録
(1)総合結果
総プレイ時間:208.5時間
総収支:-6,730PHP (-13,330円)
感想:グラフの形が汚い、痛そう。
序盤はとにかくいろんなところを回った関係で純減してます。
途中の上振れはトーナメント入賞によるものですが、
その後25/50でスランプになってしまい大きくバンクロールが削られてしまいました。
終盤は場所をCODかソレアーに固定して、レートを上げて、
Hit&Away戦略でバンクロールが回復していきました。
が。
原点にはわずかに届かず。。。無念。
(2)トーナメント結果
※メトロカードクラブ(Daily)・・・4位(4750php)
※COD(Daily)・・・1位(18900php)
感想:トーナメントはやっぱり楽しい。
キャッシュゲームしていて笑顔が出ることは私の場合ほとんどないのですが(余裕がないから)、なんだかんだでトナメはわいわい楽しめます。
ファイナルテーブルで相手が飛んだら、すっとこぶしを差し出して、
健闘を称え、幸運を祈るところなんかはスポーツと同じ清々しさがあります。
国籍は違えどよく同席する相手には自然とリスペクトが生まれるということを身をもって体感しました。ポーカーはスポーツです。
(3)キャッシュゲーム結果
a.レート別
感想:レートが低いほどフィリピン人率が高くなり、よりタイトになっていきます。
そんなタイトなテーブルはレーキの影響も大きく、だから利益を出すのが難しいのだと思います。唯一の黒字レート50/100で打った時はQQでプリフロップ3wayオールイン、下のポケット2名からチップをもらい上ブレただけです。
田中2bet→コール→オールイン(33)
田中コール→オールイン(88)
田中コール(QQ)
このハンド一つ見ても、レートが上がるとよりアグレッシブに、より高分散になってくことが伺えます。
b.拠点別
感想:利益が出せているのはCODとレッツオールインですが、感覚的にCODとソレアーはほとんどレベルが変わらないと思ってます。地理的にも近いですし。むしろソレアーはちょっと勝ちすぎたバカラプレーヤーがふらっと寄ってくれる場所にポーカーテーブルがあるので、美味しいときは無茶苦茶美味しいというのがソレアーです。
キャッシュゲームはスポーツより漁に近いです。なので場所とテーブル選びの方がレート選びよりも大切なのです。
c.曜日別
感想:週末の方が観光客が多くなるので感覚的には利益的です。
とはいえ、大きなトーナメント週間による影響も大きいので何ともいえないです。
d.3000php以上勝った/負けた時
感想:ソレアで分散が大きくなる理由は割と単純で、ドローを降りない人(バカラプレーヤーに多い)と打ちあうことが多いからだと思います。同じレートでもソレアで打つ時はバンクロールを少し大きめにとっておいた方がよさそうです。平均滞在時間からわかるように、勝つ時はサクッと勝つし、負けるときはダラダラ負けるものです。4時間やって、1000php/時ペースで負けているならさっさと帰った方がよさそうです(レート25/50の話)。
■ポーカーで生存できるか?
以前のブログで紹介したようにマニラにおける生存コストは2750php/日(6000円程度)です。これを稼ぎだすために必要なのは1カ月20日8時間稼働、25/50で81BB/日を稼ぐことでした。
①1カ月20日8時間稼働=3カ月で480時間必要
実際は208.5時間しか稼働できていなかったので、半分以下の時間しかポーカーできていません。理由は単純です。カンコーキャクになっていたからです。せっかくフィリピンにいるんだし、奇麗な海にも行きたいし、エキゾチックなシティーナイトを楽しまずにはいられなかったのです。もし、両者を両立したのであれば、レートを50/100にしないといけませんが、私の実力では当然ながら厳しい。。。
②25/50のレートで81BB/日を稼ぐことが必要
稼げてません。というか負けてます。
平均81BB/日を稼ぐということは、勝つ時は160BB/日勝って、負けてもトントンという世界。改めて言うまでもなく、今の実力はここには至っておりませんでした。
現実的にまとめると、
マニラでポーカーだけで生存するには
・週5で4時間/日以上の稼働ができる。
・50/100のレートで40BB/日以上の利益を出し続けることができる。
・25/50のレートではほとんどの場合において自分が最も格上の状況であり、
平均で80BB/日以上の利益をだすことができる。
ということになりそうです。
■ポーカーとどう向き合うか。
結果として、私は生存できませんでしたが、
確かにポーカーだけで生存されているプロの方はマニラにはいらっしゃいます。
ポーカーだけで飯が食えるなんてカッケーという発想で、今回の検証に突入しましたが、ポーカーとの向き合い方という点では人それぞれでした。
・WSOPでブレスレットをとるまで
・働きながらお金が増える趣味としてのポーカー
・フィリピンまでの交通費と娯楽費を稼ぐためのポーカー
・旅するポーカープレーヤー
・生存するためのポーカー
・参加費1000万円のハイローラーで優勝するための準備
私はというと、さんざんやっても、まだ飽きないし、
負けても、バッドビート食らっても、やっぱりポーカーは好きです。
遊ぶだけなら新宿でアミューズメントに通うよりマニラの方がはるかに安く遊べているという考え方もできるけど、それだけでは飯は食えないとう点で、唯一の理由として正当化することははやりできないのです。
一方でマニラは発展途上国としても十分すぎるほど魅力的で、
この熱量が高い場所に身を晒しておくというのも私にとっては悪くない選択なのです。
ポーカーとどう向き合い、どこをゴールにするのか。
なぜ、私はマニラにいなければならないのか。
それらを自分の人生の目標に対してどう位置づけるのか。
田中は32歳にしてモラトリアム2.0を迎えたようです。
とりあえず、3日後にはマニラに戻りますゆえ、
現地の方と語り合いながらゆっくりと考えてみたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。